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よくわかる!技術解説 バイオテクノロジー・医療技術分野

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植物の力で物質生産 目次をスキップ

1 取り組みの背景は?

現在の化学工業は、石油などの化石資源に依存しています。そのため資源の枯渇、地球温暖化など環境負荷の問題が大きく浮上しています。そこで、化石資源に依存した化学工業プロセスを代替する技術として注目されているのが、植物や微生物など生物資源の利用です。

本プロジェクトでは、植物が有用な物質を作り出す仕組みを解明してその情報をデータベース化し、そのデータベースに基づき、生産の容易な実用植物の機能を改変、工業原料などの有用物質を生産させるための基盤技術を構築します。

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2 どんな研究?

現在、実用化に向けて進められている研究には以下のものがあります。

(1)モデル植物を用いた物質生産機能の解析

基盤技術を構築するためのモデル植物として注目されているのがシロイヌナズナやミヤコグサなどの草本です。樹木に比べ生育期間が短く、栽培に場所をとらないという実験上のメリットがある上、これまでに遺伝子解析が進んでおり遺伝子組み換えも容易です。これらの植物を用いて、植物全般に共通する物質生産機能を解析しその情報をデータベース化し、物質生産を制御している遺伝子の機能も明らかにしていく予定です。


代謝産物と遺伝子発現の統合データベースの構築

(2)実用植物を用いた物質生産制御技術の開発

実際に栽培されている植物を利用した物質生産を行うための技術開発も進められています。その候補として考えられているのが、ユーカリ、トチュウ、パラゴムノキ、カンゾウ、ナタネ、ジャガイモなどです。それぞれ砂漠などの環境でも栽培できる、すでにゴムなど工業原料となる物質を生産している、収穫量が多いといった特徴を持つ植物です。これらの植物にモデル植物から得られた情報を元に遺伝子を導入し、実用植物の物質生産能力を向上させることを目指します。


実用植物を用いた有用物質の生産

(3)その他、応用が期待される分野

植物由来の油脂、繊維、ゴム、デンプンなど、植物を利用した工業原料生産を中心にバイオテクノロジーが利用される共通基盤技術への応用が期待されています。


有用遺伝子を導入した組換えユーカリ、特定網室(筑波大学に設置)

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3 今後の展開は?

私たちが目指すのは、化石燃料に依存した生活から脱却し、再生可能な資源を中心とした循環型社会を築いていくことです。その基盤技術の確立のため、NEDO技術開発機構を中心として、さまざまな企業の参画による開発技術協同組合を組織し、大学や研究機関との連携によって技術開発を進めていきます。

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このテーマの技術解説:
生物資源(植物・微生物)とは

このテーマの事業紹介:
プロジェクトコード P02001