天然ガスとは
天然ガスは、メタンを主成分とした無色透明の可燃性のガスです。そして、-162℃まで冷却すると液体になります(体積は600分の1になる)。我が国では、天然ガスの大部分を外国からの輸入に頼っていますが、そのほとんどが液化天然ガス(LNG)の状態で運ばれています。天然ガスは、液化の際に硫黄分などの不純物が除去されるので、燃やしても硫黄酸化物(SOx)やすすを出さず、石油に比べて窒素酸化物(NOx)や地球温暖化ガスとよばれる二酸化炭素(CO2)の発生も少ないクリーンなエネルギーです。




天然ガス自動車とは
天然ガス自動車は、ガソリンや軽油などにかえて天然ガスを燃料として走る自動車です。そして、排気ガスによる大気汚染や地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の発生が少ないクリーンエネルギー自動車といえます。現在まで、ディーゼル車のトラックを中心に導入が進んでいます。しかし、まだ大きく普及している状況とはいえません。一回の燃料補給で走行できる距離がまだ十分でない、車両価格が高い、天然ガスを供給するスタンドの数が少ないなどの問題はありますが、近年ディーゼル自動車による都市部の大気汚染問題が緊急の課題となってきて、天然ガス自動車の開発や普及が強く望まれてきています。

NOTES
- LPG(液化石油ガス)車
- 町中では、よくLPGタクシーを見かけます。LPGとは、液化石油ガスの略語で天然ガスとは異なります。主に石油から抽出され、プロパンやブタンが主体です。日本では、昭和38年頃より石油より燃料コストが安いということでタクシーなどを中心に普及しました。
1) 天然ガス自動車の種類と構造
天然ガス自動車の種類は、燃料の貯蔵方式により3つに分かれます。現在、全世界で利用されている天然ガス自動車のほとんどは圧縮天然ガス自動車です。
天然ガス自動車の構造は、基本的に従来のガソリン車やディーゼル車と同じで、燃料系統だけが異なります。燃料である天然ガスは、高圧ガス容器に貯蔵され、燃料配管・減圧弁を通して、エンジンに供給されるシステムです。
| 圧縮天然ガス自動車 (CNG自動車) |
天然ガスを気体のまま、高圧(20MPa)で ガス容器に貯蔵するタイプ |
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|---|---|---|
| 液化天然ガス自動車 (LNG自動車) |
液化天然ガスを低温容器に貯蔵するタイプ | ![]() |
| 吸着天然ガス自動車 | 天然ガスをガス容器内の吸着剤に 吸着させて貯蔵するタイプ |
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2) 天然ガス自動車の特徴
天然ガス自動車は、大きな特徴として排気ガスがクリーンということが上げられます。また、ディーゼルエンジンより騒音や振動が少なく静かで快適です。したがって、排気ガスが問題となっているディーゼル車のトラックを中心に導入が進められています。一方、1回の燃料充填での走行距離が短いとか、搭載する天然ガスボンベが重たくてかさばる、あるいは車両価格が高いなどの問題はありますが、技術開発により大きく改良が進んでいます。


天然ガス自動車の普及と課題
天然ガス自動車は、大気汚染を改善し、CO2の排出が少ないため地球温暖化防止に寄与し、さらに石油依存からの脱却と一石三鳥の効果が期待できます。しかし、世界的に見ても、日本はまだまだ天然ガス自動車の普及率は低いといえます。日本で、天然ガス自動車の普及が伸び悩んでいる最も大きな理由は、天然ガススタンドが少ないことと、一回の燃料充填の走行距離が短いことです。今後、天然ガス車両の技術改善をさらに推し進めるとともに、天然ガススタンドの拡充が望まれています。


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